【外構】犬走りは現代のお家こそ必要かも?

岡山県にて外構工事・左官工事等を承っている、岸田工業の岸田愼太郎です。

一般の方がマイホームを計画すると、さまざまな耳慣れない言葉が頻出してくることと思います。
「犬走り」もその一つかもしれません。
犬走りはお家の周囲にある細い通路のようなもので、打合せ時に「これは何ですか?」と聞かれることが多いです。
この犬走りは、ひと昔前まで施工が当たり前でした。しかし、最近のお家だと施工されないケースが見られます。

理由の一つが「予算がないから」。
実際、犬走りも施工しますか、と伺うと悩まれるお客様が多いように感じます。
犬走りは家の正面からは見えにくい場所なので、見た目に響かないなら別に……と考えられるのかもしれません。
しかし、現代のお家こそ、犬走りは必要なように思います。

今回はその理由と、犬走りによく用いられる砂利とコンクリートそれぞれのメリット・デメリットについて、ご紹介します。
外構工事をお考えでしたら、ぜひご覧くださいませ。

■犬走りとは

犬走りとは、建物の周囲に施工される約40~60cmほどの幅の舗床(ほしょう)を指します。
犬が通れるくらいの道だから、というのが名前の由来とされています。
この犬走りは、砂利やコンクリートのほか、レンガや芝生を施工するのが一般的です。

犬走りを施工するメリットとして大きいのは、泥はねを防げること。
外壁のすぐ下が普通の土の状態だと、雨が降った際にはね返った雨水・泥水が、外壁や基礎部分を汚してしまいます。
水はね・泥はねがよく発生するようになると、見た目も悪いほか、建物を傷める原因にも。
通路として使う場合は、雨天時や雨あがりに通行できなくなるでしょう。

■犬走りは必要?

最近のお家には犬走りがない、とされてはいますが、犬走りは必要ないのでしょうか。
これは家にもよりますが、基本的には必要と考えたほうがいいかもしれません。

・ないと建物が傷む可能性がある

雨樋のあるなしによって、お家の耐久性が大きく変わります。
雨樋と犬走りに何の関係が? と思ったかもしれませんね。
まずは雨樋の役割からご説明します。
雨樋の役割は、屋根に降った雨水を集めて、地面の排水口へと配管を伝って排出させることです。
そうすることで、雨水による水はねが軒下で起きにくくなり、基礎周りや躯体に雨水が浸入しなくなります。結果的に、建物が傷まずに済みます。

しかし、最近の一戸建て住宅はデザイン性の優先や、できる限り敷地内いっぱいにお家を建てる傾向から軒が短く、雨樋の設置を避けることも。
この場合、雨水がそのまま屋根を伝って地面へと落ちていく、もしくは外壁のすぐ近くに落ちていきます。すると水はね・泥はねがより高くより広範囲におよぶことに。
最近の住宅はモダンさが打ち出されていることから、白い壁が採用されがちで、水はね・泥はねによる汚れが目立ちやすいでしょう。
さらに雨だれが地面を掘ってしまうため、水たまりができたり植木などを傷めてしまったりします。
雨樋があればマシにはなりますが、現代のお家は犬走りが必要と言えるでしょう。

・このような事態も

犬走りの付近に洗い場があると、洗車のほかにワンちゃんの足や身体を洗う目的で使うかと思います。
その周りが土のままだと、ホースをまとめる時に汚れてしまったり、誤ってワンちゃんが足をついてしまったりしてやきもきするかもしれません。
また、大型連休などはレジャーに行くご家族も多いですが、洗ったバーベキュー用品やプール用品、スキー板は外で干す場合がほとんど。これらを外壁に立てかけて干したいときに、下がコンクリートなら便利なものの、土のままでは干すのに抵抗があるでしょう。

■砂利かコンクリートのどちらがいい?

犬走りにはさまざまな材質を用いることができますが、代表的なのは砂利とコンクリートです。
もし施工するなら、どちらがいいのでしょうか。
一覧にすると、このようなメリット・デメリットがあります。

材 質 メリット デメリット
砂 利 ・音が出るため防犯になる
・水はけがいいため、蚊の発生を防げる
・安価
・掃除をしにくく、細かいゴミが溜まりやすい
・歩きにくい
・コンクリートに比べると雑草が生えてくる
コンクリート ・掃除が簡単
・雑草が生えない
・照り返しが懸念される
・高価
・雨樋がないと騒音になることも

 

・砂利を敷くとどうなる?

メリット
砂利を犬走りに敷くと、防犯面で有利になります。
お家の裏手は死角になりやすいため、空き巣や強盗から侵入経路として選ばれやすい傾向にあります。しかし、砂利を敷いておくと歩けば音がなるため、住人や近くにいる人に気づかれやすく、避けられることに。
水はけがよく、水たまりができにくいので蚊の発生も抑えられます。
また、施工費用も安く済むので、予算に不安があるときも応えられるでしょう。

デメリット
砂利はでこぼこと隙間があるため、落ち葉などが発生すると、ほうきなどでは掃除しきれません。
固定されていないことから、日常生活でよく通行する、あるいは自転車置き場として使用するなら不便でしょう。
除草シートを敷いてから砂利を敷きますが、シートの上に種が落ちると雑草は生えてくるので、手入れを一切したくないという方には、あまり向きません。

関連記事:【外構工事】砂利を敷いたら後悔する?>>

・コンクリートを打つとどうなる?

メリット
コンクリートを打つと、メンテナンス面でラクになります。
掃除がしやすく、万一汚れても水で流せばさっと落とせるでしょう。雑草も生えません。
水勾配という緩やかな坂がつくられるので、水が溜まることもないでしょう。自転車置き場などにも使えます。

デメリット
日当たりのいい場所だと照り返しが懸念されます。夏場は暑さと眩しさが気になるかもしれません。
コンクリートの打設は手間がかかるため、施工の簡単な砂利と比べると、どうしても施工費が高くなるでしょう。
雨樋がないお家だと、雨だれがコンクリートに落ちるので音が鳴りやすく、騒音と取られる可能性も。

■岡山県での外構工事は、岸田工業まで!

岸田工業は、岡山県内にて外構工事・エクステリア・左官工事のほか、サイディング工事・水回りリフォームを承っております。
倉敷市にて30年以上、住宅に関わる工事を行ってまいりましたので、仕上がりには自信がございます。
犬走りは砂利もコンクリートも対応しておりますので、お客様のご要望をヒアリングし、ぴったりのものをご提案。
小さな工事でも大丈夫ですので、まずはお気軽にご相談くださいませ。

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■まとめ

犬走りは最近の住宅トレンドからは除外されがちではありますが、お家を長く保つには最低限砂利を敷いておくのがおすすめです。
コンクリートは日常的な使い勝手がよくなるため、外構をよく使う方に向いているでしょう。

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