■このような素材を扱います
◇珪藻土
珪藻土は、植物性プランクトンの化石からなる堆積物を原料としています。多孔質といって、目に見えない小さな穴が表面にたくさん開いているため、調湿性が高く、室内の湿度をいつでも快適にコントロールする優れもの。さらには消臭効果・断熱効果も高く、シックハウス症候群の原因物質である「ホルムアルデヒド」を吸着してくれるなど、優れた機能がたくさん備わっています。
○メリット
・不燃
・吸着要素がある
・自然素材
・漆喰と比較して20%増しの湿気を吸う効果がある
○デメリット
・コストが高い
◇漆喰
漆喰とは、消石灰(石灰石を焼いて水を加えたもの)を主原料とした塗り壁材のこと。漆喰は「呼吸する」と言われています。漆喰の主原料である消石灰は、二酸化炭素を吸収することで徐々に石灰石へと戻り固まっていきます。消石灰から石灰石に戻るまでには100年を超える長い時間がかかり、時間をかけてゆっくりと呼吸をします。この呼吸がお部屋を快適にしてくれる理由の一つです。漆喰壁が呼吸をすることで、冬場の乾燥や夏場の湿気を防ぐ効果が期待できるのも、魅力でしょう。
○メリット
・調湿性能に優れる
・時間が経っても劣化しない
・耐火性に優れる
・抗菌性
○デメリット
・ひび割れの恐れがある
・汚れが目立つ
◇聚楽土(じゅらくつち)
聚楽土とは京都西陣にある聚楽第跡地付近で産出された、「聚楽土」を使った土壁のこと。この土は非常に良質で、京都西陣のどこにでもある土ではなく、ごく限られた場所からしか見つからない希少価値が高い土と言われています。歴史的建造物などに使用される伝統的な素材で、砂壁状のキメ細かくざらざらした質感に仕上がります。仕上がりも一つとして同じものはなく、自然で素朴な美しさを表現したい和室にはぴったりの素材です。
○メリット
・和の風情や趣が表現できる
・調湿機能が優れる
・消臭効果
・防火性能
○デメリット
・工期が長い
・汚れや傷がつきやすい
・揺れには弱く、ひびが入りやすい
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